Philosophy

黒龍の哲学

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黒龍の哲学

水と米へのこだわり

Philosophy 01

水と米へのこだわり

Philosophy 01

水と米へのこだわり

原料となる水と米には一切の妥協を許さず、こだわり続ける。その中でも、福井県産にこだわり抜くのが地酒蔵としての黒龍酒造の矜持です。仕込み水に使うのは福井の母なる川、九頭竜川の伏流水。霊峰白山山系の雪解け水が山の地層によって磨かれた、軟らかくしなやかな軟水です。米は全国の酒米を厳選して使用する中、福井県産には特別なこだわりを抱き、酒米づくりに情熱を注ぐ農家との絆を育みながら、上質な地元産米を使用しています。どこの土地でも造れる酒ではなく、この土地でしか造れないもの。だからこそかけがえのないもの。そのような酒造りを黒龍酒造はこれからも守り続けます。

酒造りへのこだわり

Philosophy 02

酒造りへのこだわり

Philosophy 02

酒造りへのこだわり

日本酒の世界に伝わるこの言葉が意味するのは、和の心が良い酒を醸す。この言葉の通り、良い酒は良質の水と酒米、優れた酵母に恵まれるだけで成就できるものではなく、酒蔵の技術と情熱、和がなければ醸すことができません。私たちも人の手仕事を尊び、人の和を大切にします。酒造りを支える造り手の技術は年ごとに異なる環境を経験して生まれる知恵や工夫があり、その歴史の積み重ねが現在の黒龍酒造を築いています。そして、酒造りの要は技術のみならず、理想の酒を求める飽くなき探究心であり、純粋に酒造りを楽しむ姿勢であります。酒造りとは「技」を超えた、神意も宿る「業」と呼ぶべきものなのです。

意匠へのこだわり

Philosophy 03

意匠へのこだわり

Philosophy 03

意匠へのこだわり

黒龍酒造は日本酒のラベルに「デザイン」という概念を取り入れた先駆的な酒蔵のひとつです。しかしそれは、単に見栄えを良くしたいという理由から始まったものではありません。私たちが200年以上にもわたる歴史を積み重ねてきた福井。その土地への誇りと愛情を表現する手段がデザインなのです。ラベルに用いられる越前和紙は1,500年もの歴史を持つ日本三大和紙の一つでもあり、福井県越前市が発祥の地。越前織も100年以上の歴史をもつ福井の伝統的な美術織物。そして、商品名の揮毫を仰ぐのは福井の書家です。伝統産業の技、人の技、酒造りの技をひとつにする。そして、それを日本や世界に広めていくことは福井への恩返しであり、地酒蔵として黒龍酒造が担うべき大きな使命であると考えています。

感動を届ける

Philosophy 04

感動を届ける

Philosophy 04

感動を届ける

私たちにとって理想の酒を造るのは大きな喜び。しかし、それを超えるこの上ない喜びは、その酒をお客様に心ゆくまで楽しんでいただくことです。そのために黒龍酒造は製品を最良の状態でお客様のもとにお届けできるよう、日本酒を愛し、その真価を知る販売店の方々と強い絆を結び、販路の確立に努めています。独自のシステムを構築することにより、蔵出しから販売に至るまでの流通過程を緻密に管理。温度や保管状況など、品質に影響を与える要因を徹底的に把握し、最良の状態でお客様のもとへお届けしています。酒造りの伝統的な技法と最新の技術を融合させること。それはひとえに、お客様に「安心」という名の感動をお届けするためなのです。

伝統と革新

Philosophy 05

伝統と革新

Philosophy 05

伝統と革新

伝統とは昔ながらのやり方を守り、継承していくこと。そう考える向きは多い。しかし、継承するだけで進歩がなければ、その伝統は必ず潰えてしまいます。黒龍酒造において継承すべき伝統は「良い酒を造る」という信念のみ。創業からの歴史を振り返ると、そこにあるのは革新の連続です。吟醸酒の先鞭をつけた六代目。大吟醸酒の市販化やラベルデザインの礎をつくった七代目。それらの先達は革新を体現し続けた象徴的存在と言えます。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」方丈記にあるように、永続しているものこそ、絶え間なく変化している。変わらないために革新を重ね、変わり続けることこそ、私たちの追求する、良酒造りの永久の心理なのです。